3月末に、私たち夫婦は国立台湾大学で講演する機会に恵まれました。産婦人科医、研究者、マスコミの方など約30人の参加者が集まる中、アットホームな雰囲気の中で講演を行いました。講演中には笑いも起こるなど、和やかな雰囲気の中で進行しました。
講演内容は、日本における出自を知る権利の変遷と歴史、そして当事者である私たちが現在どのように子どもに告知をしているのかについてお話ししました。
参加者の皆さんは熱心に耳を傾けてくださり、講演終了後の質疑応答では、具体的な告知の方法についてさらに詳しく教えてほしい、日本で現在議論されている特定生殖補助医療法案についての意見を聞きたい、出自を知る権利の歴史についてより詳細に教えてほしいなど、多くの質問が寄せられました。その結果、予定時間を大幅に超える充実した講演会となりました。
今回の講演を通じて、台湾における出自を知る権利に対する関心の高さを感じるとともに、私たちの活動をより多くの方々に知っていただく良い機会となりました。今後もこのような講演活動を通じて、出自を知る権利について広く知ってもらえるよう努めてまいります。