2025年10月5日、英ウィメンズクリニック・大阪信愛学院大学 生殖看護認定看護師教育研修センター主催の公開講座にて、AID当事者支援会代表・寺山竜生が登壇しました。
(主催サイト:https://www.cn-repro.jp/)
講演テーマは「医療の先にある家族のかたち ~無精子症、AID、そして真実告知~」。
寺山は、無精子症の診断を受けた日から、提供精子で子どもを授かり、“真実告知”を経て今に至る12年間を、①無精子症発覚期 ②AID治療検討期 ③妊娠・出産期の3つに分けて語りました。
参加者の皆さんからは、
「葛藤してきた思い、奥様やお子様への思い、受容とは何かがよくわかりました。心に伝わるお話でした」
「夫婦の意見のズレや、思考スピードの違いなど、リアルな描写が印象に残りました」
といった声が多く寄せられ、会場では何度も頷きが見られました。
会場となった大阪中央公会堂には、医師・看護師・心理士など多数の医療従事者に参加いただき、講演中には笑いも交えながら、質疑応答では活発な意見交換が行われました。
アンケートのコメント欄には
「文献では想像できなかった“心のプロセス”を具体的に知ることができた」
「無精子症の方への看護体制がまだ整っていないと気づかされた」
「患者が本当に求めている支援とは何か、改めて考えるきっかけになった」
といった感想をいただき、現場の医療者にとって大きな学びの場になったことがうかがえます。
寺山は講演の中で、
「生殖医療の“技術”の先には、夫婦の対話や家族の歩みがあります。医療と当事者の間をつなぐ架け橋として、私はその心のプロセスを伝えたい。」 「子どもは幸せを運んでくる存在ではありません。親が“幸せな家族になる土台”をつくるからこそ、子どもと共に幸せを育てていけるのです。」と語りました。
この言葉に、多くの聴講者が深く頷き、「これからの支援の在り方を考える転機になった」との声が相次ぎました。
今回の講演を支えてくださった生殖看護認定看護師教育研修センター第2期生の皆さま、そして準備に奔走されたすべての関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。温かく、学びに満ちた時間をともに作ってくださり、ありがとうございました。
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