東京工芸大学ライフキャリアデザイン特別講義 2023.06.17

6月の小雨の降るなか、東京工芸大学の3年生4年生・大学院生向けにライフキャリアデザインの特別講義として、「キャリア形成と子どもを持つ・持たない・持てないを考える」を 一般社団法人MoLive(モリーブ)の永森咲希さんとAID当事者支援会の寺山竜生で実施してきました。

まず、キャリアとは「生き方そのもの」であり、仕事だけでなく人生全体を捉える考え方だという講義から始まり、不妊治療の経験者の数や状況、子どもを持てないということがどういうことなのか?子どもが出来ない原因の半分は男性にある。などについて、永森さんと寺山の経験を交えながらお伝えしました。

そして、講義の中では5~7人程度のグループを作って、それぞれが「自分は将来子どもが欲しいのか?」「子どもが出来なかったら?」「あなたにとって子どもの存在とは?」などについてグループ内で意見交換も実施してもらいました。

最初は「別に俺には関係ねーよ」なんて言っていた男子学生も、周りの意見を聞くうちに「相手に不妊の原因があったら、そこはフォローするよー」っと少しづつ自分事に捉えていく場面もありました。

不妊,無精子,AID,ライフキャリアデザインの特別講義

ライフキャリアデザイン 特別講義

みなさん講義を聞く前は、子どもが出来て当たり前、避妊をやめたら子どもなんてすぐに出来るんでしょ?という考えの学生さんが多かったようですが、講義後には「4組に1組も不妊治療してるなんてビックリ!」「精液検査は早めにした方がいいですね」など多くの気づきを得たようでした。

今回の講義に学生の皆さんからいただいたご感想
・決して他人事ではなく、知識として全員が持っておく必要がある内容だと思いました。
・子供は絶対できるものだと思っていたのが講義を聞いて考えが変わりました。
男性にも不妊の原因があることを知りその可能性も考慮して今後を考えていこうと思った。
・私は心のどこかで「自分は自然と親になる」と考えていましたが、現実を見てみると、4組の夫婦のうち1組の夫婦が不妊治療に悩んでいると知り、自分ももしかしたら将来当てはまるかもしれないと感じ、とても他人事には思えませんでした。そしてもし、自分が同じ場面に直面したときを想定して、予め必要な知識や理解を得ようと感じました。
・治療のことなど当事者の話を聞けてよかった。

 AID当事者支援会では、当事者への情報提供や医療機関との連携だけでなく、学生の皆さんに将来の自分の「ありたい姿」を実現するための家族の作り方、家庭の持ち方などを私たちの経験をお伝えしながら考えていただく「ライフキャリアデザイン」の授業をしています。
ご興味のある方は、「こちら」の問い合わせフォームからご連絡ください。
講義内容は、ご要望にあわせてアレンジさせていただきます。

【2024.03.10追記】
一緒に講演させていただいた一般社団法人MoLive(モリーブ)のさんのブログに詳細記事を掲載いただきました。

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