AID当事者支援会では、AIDを検討中の方、治療中の方、子どもを授かった方、
それぞれの段階の方に向けたリアル勉強会・交流会を定期的に開催しています。
次回の開催予定はこちらをご覧ください。
- 開催レポート -
- 2023年4月
- 「第1回・提供精子で子どもを授かった親子の会」
当日は、提供精子で子どもを授かった0歳から4歳の家族にお集まりいただき、総勢40名という多数の方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
AID当事者支援会としては、はじめてのリアル親子会の開催となりましたが、みなさんからも積極的に質問や悩みをお話しいただき、熱気あふれる会となりました。
アンケート結果でも「大変満足した」「満足した」と多くの方からお答えを頂きました。
実際の会場では、AIDの参考書籍、告知の参考になる絵本や多様性、性教育の絵本など20冊近くの本が準備され、それぞれの家族が思い思いの本を手に取り、その場で読み聞かせたり、購入の参考や告知の方法について意見交換する姿が見られました。
会のはじめには、代表の寺山から「告知（telling）~子どもがありのままの自分を受け入れるために~」と題しまして基調講演をさせていただきました。
基調講演の中では、海外の論文や過去の事例から告知の必要性、告知をする時に大切な３ポイント、AIDで生まれた当事者からお話しいただいた「当事者の親に伝えておいてほしい２つの言葉」などをお伝えしました。
メインの「先輩パパ・ママのリアル告知成功、失敗？！体験談」では、先輩家族から「今だから笑える告知後の子どものビックリ発言！」「焦ってしまったするどい質問」などのインターネットのどこを探しても得られないマル秘実体験情報や、「幼少から告知をした時のあるある話し」などもでて、同じ提供精子で子どもを授かった親同士ならではの話題で盛り上がり予定時間を大幅に超える大盛況のイベントとなりました。
そして、最後はお子さんの年齢別、男女別に別れてのフリートーク。パパとママで告知に対する考え方の違いや、親戚とのかかわり方、初めての告知はどんなきっかけでしたらいいの？ 2人目治療中の悩みなど、沢山の話題があがりました。どれも家族と真剣にむきあっているからこその悩みでお互いの意見を聞きながら納得したり、より深く考えたりと有意義な時間になりました。
私たちが治療していた頃とはまた時代も変わり、治療方法も増え、ドナー条件も変わりつつある中で家族の悩みもかわってきています。皆さんとの交流は僕たち自身も学ぶ事が多く、オンラインでは伝わらない深いところまで知れるきっかけになり、リアルの大切さを感じました。
当日の会場では、お子様がいる中での会話となったため充分に話しが聞けなかったり、制限時間内で話しつくせなかった方には「親子会専用チャット」を活用したり、親子会参加メンバーのみ参加できる無料交流イベント（次回は2023年夏頃開催予定）に参加できるのもこの会の特徴です。
最後に、参加された方からいただいたアンケート結果を掲載させていただきます。皆さん心あたたまるメッセージをありがとうございました。ここまで大変なこともありましたが、コメントを読ませて頂き、今後も一人でも多くの当事者家族が笑顔になれるよう尽力していきたいと改めて思いました。
- 参加者からの声
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当事者しか聞けない悩みごとなどを聞くことができ、告知についてクリアになった部分、気にしなくてもいい部分などお話を聞いてだいぶ理解できたので助かりました。
告知について実際の伝え方や気をつけるポイントなどをお聞きできてすごく助かりました。 また、告知の際は事実ではなく真実を伝えるべきという話がすごくためになりました。
具体的な告知の方法、経験談を聞くことができてよかった。
このような会に初めて参加させていただいて、同じ境遇の方のお話を伺えたり、先輩方の体験談を聞くことができてとてもよかったと思いました。
aidの当事者の方と直接お会いすることができ、この選択をした夫婦が私たちだけではないんだなと改めて実感でき、孤独感は薄れました。告知について、どのように伝えていくかを考えていた時期でしたので、ドナーさんがいるということを第一に伝えなきゃと考えていましたが、まずは子どもに会いたかったということが第一に伝えるべきことなんだとわかりよかったです。
参加していただいた皆さん、そして遠方から参加してくれたスタッフ、子どもたちのために知育玩具「マグビルド」（https://kitwell-jp.com/blocks/magbuild/lp/）をご提供いただいた株式会社キットウェル様、皆さんのお陰で沢山の笑顔を見ることができました。
本当にありがとうございました！またお会いできる日を楽しみにしています。
無精子に感謝！！！
