IVF JAPANグループ3病院合同看護師セミナー 2023.07.07

大阪で70名を超えるIVF-JAPANグループ 3病院の医療関係者の皆様に「提供精子で子どもを授かった当事者のリアル。その時当事者には何が起こっていたのか?」を夫婦で講演させていただきました。(IVF-JAPANグループ

第一部では私たち夫婦が体験した無精子症発覚から子どもを授かるまでをリアルかつ赤裸々にお伝えしました。

無精子と診断されたその瞬間の思い、MD-TESE後夫婦で、何についてどう話し合いを続け、2人にどのような気持ちの変化があり、なぜAID治療にいたったのか。
また、AID治療開始後に起こる問題点や、夫婦の治療に対する思い、子どもを授かってからの話までを皆様本当に真剣に聞いていただきました。≪下に続く≫↓

当然ですが、私たち夫婦のリアルは全ての当事者にあてはまるわけではありません。
夫婦の数だけ思いや悩み、考えがあるので、第二部の「その時、当事者には何が起こっていたのか?」では、当事者支援会のオープンチャットの皆様に以前ご協力いただきお答えいただいたアンケート結果をまとめた内容をお伝えしてきました。

・無精子症と診断されると夫・妻は何を思うのか
・診断後の夫婦間でおこる心と体のズレとは
夫婦のズレを修復する方法
無精子症の夫婦が、医療者に求めるものとは
・夫婦でどう乗り越えていくのか
など当事者のリアルな声を直接医療者の方々にお話しさせていただくことができました。

改めまして、このような機会を与えてくださったIVF大坂クリニックの福田院長はじめ、小松原看護部長、参加してくださった70名以上のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

最後に参加者の皆さんからのご感想を掲載させていただきます。

・当事者の方のお話を聞いて、想像だけではわからないところがたくさんありました。今後無精子症とわかった患者様への情報提供に活かしたいと思います。

無精子症のみならず、不妊治療におけるご夫婦支援活動に活かせていただきます。 また、AIDに対する告知のお話しをさせていただく機会は少ないですが、卵子提供をお考えの方への告知支援にも繋がりました。

スライドもお話もとても理解しやすく、知識の少ない私にとっては貴重な経験になりました。ご夫婦様とも終始明るく、でも大事なところは丁寧にお話をしてくださる印象でしたので、時間があっという間に感じられました。当事者様への向き合い方なども今後業務をしていく中でも勉強になると感じました。

・たくさんの寺山さんの言葉に、本当に感銘をうけました。『子どものことを一番に考えて、告知の必要性、告知の方法』『ご夫婦でしっかり話し合うこと、高速道路の例えでの男性の方の気持ち、前に進むには時間が必要であるということ』など、そうか、そうなんだな、とストンと自分の中に落ちた感じでした。一番印象に残っているのは、『共感だけではなく、当事者の方が夢と希望を持って前に進めるような支援』という言葉でした。

講演日はちょうど7月7日七夕でした。
そして偶然にも9年前のその日、私は大阪でMD-TESEをしていました。
当時の「精子がみつかって欲しい」という私の願いは届きませんでしたが、私の新たな願いである無精子症の当事者夫婦が「今日より明日、笑顔をひとつ増やす支援」が実現しつつあります。引き続き、AID当事者支援会では日本最大の会員数である提供精子で子どもを授かる当事者の会として皆様の声を医療機関、社会、国へ届けていきます

医療関係者の皆さん、私たちはいつでも当事者の声を届けにいきます。少しでも関心あればいつでもお気軽にご連絡ください。
お問い合わせフォームは「こちらをクリック」

NEWSCampaign