JISART(日本生殖補助医療標準化機関)に加盟する30施設の看護職(50名)の方に向けて「AIDで親になること」と題しまして90分の講演と、90分のグループディスカッションを担当させていただきました。
講演では、わたしが無精子症になってから子どもを授かるまでのエピソードをお話させていただいた上で、どのタイミングでどうやって、医療者がかかわっていくことが当事者にとってメリットがあるのか? 看護職の方が無精子症の患者にどう接することが良いのか?についてお話させていただきました。
今回は、看護師の皆さんにリアルに当事者の立場に立ち当事者の気持ちを想像して看護に活かしてもらうワークも取り入れて実践いただきました。これがメチャクチャ好評で、皆さん「これ!クリニックに帰ったら現場の看護師たちとみんなでやってみます!」っと嬉しいお声を多数いただきました。 当事者の気持ちは1つではないですし正解はありませんが、当事者の気持ちをリアルに想像するツールとして活用いただけると思うと私も凄く嬉しいです!
講演後は、7人程度のグループに分かれて「男性不妊カップルに対しての対応で困っていること」や、「寺山の講演を聴いて今後男性不妊カップルの対応にどう活かすか?」などを議論いただき、各グループから発表いただきました。
全体を通して、皆さん非常に熱心に講演を聴いてくださり、ディスカッション中も多くの大切な質問をしてくださいました。おひとりおひとりが、現場で真剣に患者さんと向き合い必死に考えていただいている姿勢が伝わってきて、本当にうれしく思いました。
参加いただいた皆さんからは「知りたかったリアルな当事者の思いを知れた」「ワークがとても勉強になった」「日頃の臨床にも役立てたい」などの感想をいただきました。
私自身も皆さんから学ぶことも多く実りあるセミナーとなりました。ありがとうございました!